タテモノ日記.011
随分間が空いてしまい、
その間に桜も散り・・、いつの間にか梅雨に
突入していまいました・・。
そこで今回は、じめっとした気分も吹き飛ぶような、
最近、南青山にできた、さわやかな香りとインパクト大の
建物をご紹介したいと思います!
話題になった建物なので、見たことある!!とい方も
多いかもしれませんが、今回は
”SunnyHills at Minami-Aoyama(サニーヒルズ みなみあおやま)”
のタテモノ日記です!
何がインパクト大かというと、とにかく外観です!
見に行くとまず、建物の周りをくるくる歩いてしまいます。
ちなみに、外観に気を取られて建物の用途を忘れてしまいそうですが、
実はこの建物、”台湾発のパイナップルケーキ専門店です!”
私の中では、かなり予想外のお店でした。
この外観は、実はパイナップルのイメージ!?なんですね。
そういわれると、パイナップルに見えるかも。
設計は、隈 研吾(くま けんご)さん。
最近では、浅草文化観光センターや、 GINZA KABUKIZA が有名でしょうか。
私の学生時代は、隈さんと言えば、”ルーバー”というイメージがとても強かったです。
今は、建物と自然・人・時代・記憶などうまく空間構成に組み込んで、
とても器用な方だなーと出来上がる建物を見るたびに思ってしまいます。
ちなみに、私の隈さんの勝手なお勧めは、何年たっても”馬頭美術館”です。
学生時代に建築雑誌で初めて見た時、”絶対本物を見ないと!!”と
思わせた数少ない建物でした。
なかなか行けなかったのですが、数年前本物を見ることができたので、
次回は、ぜひこの”馬頭美術館”を載せたいと思います。
さて、”サニーヒルズ 南青山”に戻ってみましょう。
このインパクトのある外観、実は、”地獄組み”という組み方だ
そうです。昔の欄間障子などの建具で見られる組み方で、
縦と横の格子の桟が、上下交互に組まれていて、
一度組むと簡単にバラすことが出来ないから、”地獄組み”という
名前がついているようです。
今回は、この”地獄組み”を30度の角度をつけて、3次元で立体的に組んでいるとの
ことで・・・・
近寄って、角材をおってみても、どうなっているのか途中で見失ってしまいます。
うーん、監督と職人さんの大変さが伝わってきます。
そして、この”地獄組み”、床も支えていて意匠の外装ではなく、
構造にもなっています。角材、一本一本に力が伝わっていると思うと、
建物の力強さが増しますね。
構造と意匠が一体になって作る空間は力強くていいですね。
内部は、入った瞬間にヒノキのいい香りが漂ってきます。
そして、2Fは、大きなテーブルの上で、なんと、
サニーヒルズのパイナップルケーキを試食できます!
贅沢ですね。
ちなみ、入ってすぐのにエントランスホールに見える
床と同じ仕上げでできたカウンターも素敵です。
さわやかなヒノキの香りと、
パイナップルケーキを食べに南青山まで出かけてみてはどうでしょうか!?