パートから管理職へ

限界を決めずに
チャレンジすると
仕事はもっと
楽しくなる!

執行役員 総務部マネージャー 兼本有紀子

キャリアパスCASE 1

執行役員 総務部マネージャー兼本 有紀子 [入社 年目]

1994年
長男の出産時に勤めていた貿易会社を退社
1999年
株式会社キクシマ総務部に週3日のパートタイマーとして入社
2000年
鉄工部事務職に配属
2004年
総務部主任
2006年
総務部係長
2010年
総務部 マネージャー
2021年
執行役員
職場イメージ

この仕事をしたい」という気持ちが
自分を大きく飛躍させるチャンスになった

キクシマに入社した理由と正社員になった経緯

息子が5歳になり、育児もひと段落したところで社会復帰したいと思いました。そこでハローワークに通い、キクシマの求人を見つけました。週3回、10時から16時までという無理のない勤務体制と、マイカー通勤が可能で、通勤時間が10分という近さが決め手となり、息子を保育園に預け、パートを始めました。
入社して1年半後に正社員の打診をもらいました。仕事がとても楽しく、もっとやりたいと思っていたことに加え、息子が小学校に入学するタイミングで正社員になりました。最初は鉄工部の事務職に配属に。鉄工部は私以外全員男性。父親くらいの年齢の人もいて、家族のように温かい環境でした。その中で、徐々に自分が頼りになる存在だと思ってもらえることが嬉しく、張り切って働いていました。

正社員に採用されたきっかけ

パソコンを駆使して、受注管理業務や社員の日報などのシステムを構築し、効率をアップさせたことが評価されました。
効率のよいシステムを自分から『作りたい』と声を上げ、常務と相談しながら進めたのですが、当時はパソコンに詳しくなかったので、本を読みながら独学で習得しました。

新たなことにチャレンジするための原動力

当社には、できるできないに関係なく、やる気のある人にチャンスを与えてくれる風土があることでしょう。例えば、総務部の中途入社組は全員、事務は未経験者です。
また、今まで総務部だった社員が鉄工部への異動を希望し、今度異動するのですが、彼女もゼロからのスタートです。
当社がそういう未経験の人を受け入れ、後押ししてくれるのは、本人の“やりたい”と思う気持ちが、大きく飛躍する可能性を秘めていると考えているからです。経験や資格のあるなしに関係なく会社は応援してくれます。

職場イメージ

女性の視点で総務部を構築
部下の成長が自分の喜びに

総務部の人数と、仕事内容について

総務部は現在8人で、全員女性。ワーキングマザーが3人で、後は全員20代です。総務の業務は、経理や人事、建設工事の入札の管理、広報活動、社員旅行などの社内イベントの企画運営など多岐に渡ります。ユニークな仕事は、広報活動の一環として『キクシマ ライフスタイルマガジン』という冊子を年4回発行していること。

内容は会社のメッセージや社員へのインタビュー、当社が手掛けた住宅の紹介など。総務の若手が編集長になり、構成や取材、執筆を何人かで担当しています。女性目線で会社の良さを再発見し、発信するツールだと自負しています。
私は、これら全ての業務の統括と管理をしています。あとは採用面接や人事考課などにも携わっています。

現職に就いてから改革したこと

システムの構築の他に、社内の資格制度を作るなど、さまざまな制度がスムーズに運営できるよう実行に移してきました。当社の総務は女性の立場に立って作り上げた、いわゆる建設会社らしくない視点を持った部署だと感じています。

日々の業務では、幅広い業務に抜けがないよう、ひとつひとつの作業を詳細に書いた用紙を各人に渡し、月に1回のミーティングで経過報告をしてもらっています。業務は個人の資質に合わせて割り振りますが、仕事内容は頻繁にシャッフルします。すると、本人が向いてないと思っていた業務が実は向いていることを発見したり、彼女たちもアイディアをどんどん出すようになってくれるんです。そういうやる気を見せてくれるのが、自分のことのようにうれしいです。

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楽しく働き続けられるのは
家族の助けと会社の理解があってこそ

家族の協力体制

私の両親と同居しているので、息子が小さいうちはずいぶんと面倒を見てもらいました。また、会社の皆さんも、息子の学校行事があるたびに快く送り出してくれて、ありがたかったです。当時は今ほどワーキングマザーを支援する企業は多くなく、周囲のママ友からもうらやましがられました。私が楽しく働き続けられるのは、家族の助けと会社の理解があってこそだと思っています。

息子は現在社会人2年生。彼が就職活動をしていた頃から、働くことの楽しさや厳しさを、自分の経験を踏まえて話し合う機会が増えました。息子とこういう話ができるのは、喜びを感じる瞬間ですね。今は母の体調が優れないので、父と交代で介護をしています。子育ても介護も、家族一丸となって取り組むのは自然な流れだと思っています。

管理職を目指す女性へ

自分の限界を決めず、何事もチャレンジしてみることで、可能性は広がります。毎日仕事を楽しく、やりがいを持って取り組むことが大切なのではないでしょうか。そのひとつひとつは小さいことですが、それが重なり、何年もたって大きな結果をもたらすのではないかと思います。